たまには長文を書く

たまには長文を書きたい

白く咲く花が"100%小倉唯楽曲"だっていう話

 

(氷結の佐藤錦🍒を飲みながら書いています)

 

 

 

ということで酒の勢いで書き散らかすぞ、とキーボードをたたいています。

わたしはキンクリ堂で購入してあげく到着日が当直日(シャレではない)だったのでフルで聴いたのは3/16(金)という意識の低さは見逃してください。

 

このツイートで言いたかったのはツイート中にもあるとおり「生み出された瞬間から"100%小倉唯"」の楽曲だということです。

小倉唯さんは1st single「Raise」から始まり前作の7th single「Future Strike」まですべてアニメ作品のタイアップとして発売されてきました。それが今回小倉唯さんの大学卒業を契機(?)に「白く咲く花」は8th singleにしてノンタイアップで発売されることになったわけです。ツイートにもあるとおりアニタイ曲って元のアニメの成分が多少なりとも織り込まれるわけで、小倉唯とそのアニメの双方に見合った楽曲として作られているので言ってしまえば小倉唯だけの曲としては成り立たないと思っています。ただHoney♡Come!!に関してはアニタイ元の"城下町のダンデライオン"で小倉唯さんがCVを務める桜田光(桜庭らいと)が小倉唯さんよろしく『アイドル』という共通点があることでよもや元々小倉唯さんのために作られたのではないかと思うレベルの完成度になっていると思います。(小倉唯さんはアイドルじゃねえ、的な意見は知りません。私から見たらアイドル声優アーティストみたいなポジションなので)

完成度の高さはやはり大森祥子さんの作詞によるところが大きく、「スケジュールぎっしりで目まぐるしいDays」「私推しのキミが大事」「私推しを後悔させないための努力は惜しまない」「キミのエール 熱いエール 絶対!無駄にしないよ」など曲中全編に亘って"小倉唯"をイメージして作詞されたと思うくらいに小倉唯さんのための楽曲というイメージが大きいです。でもやっぱり個人的にはHoney♡Come!!を聴くと城下町のダンデライオンを思い出してSearch Lightが聴きたくなるという意識付けがされているらしいので限りなく100%に近い気がするものの"100%"ではないと思います。

で、白く咲く花ですがこれは紛れもなく"100%小倉唯"なんですよ。作曲も作詞も小倉唯さんのことだけ考えて作られた純度100%の小倉唯楽曲ですよ。ここでいう"小倉唯さんのことだけ"というのは小倉唯さん"本人のことだけ"ではなく小倉唯さんの本人の気持ちと作詞の大森祥子さんと作曲の俊龍さん2人が思う小倉唯さんへの気持ちを掛け合わせた最高に小倉唯してる楽曲という意味だと思ってもらえればうれしいです。実際アルバム専用曲やシングルのc/wも"100%小倉唯"じゃないかと言われればきっとその通りだと思うんですが、アルバム曲に関していえばアルバムのコンセプトに沿った曲になるし、c/wはメインの楽曲ではないですし、これを"100%小倉唯"と呼ぶには(個人的に)引っかかるところがある、というのが正直なところです。なので、single表題曲としてノンタイアップで作られた「白く咲く花」は"100%小倉唯"だと言いたかっただけなんですよね。

 

曲自体もとてもよくて、特に歌詞については歌詞だけ読んでもこれから先の見えない未来に向かって不安を抱きながら前向きに歩き出すような短編小説を読んだような気持ちになるくらいのすばらしさです。まず歌詞カードを読んでほしい。歌詞の一部を抜きだしてみても「いびつな心 抱いて…」「本当に"欲しい" ただ"したい"ことに生きていたいんだ」「自分で そう、「よかった」と言える人生がいい」「本当に"いとしい" ただ"尊い"ことに尽くしてたいんだ」「汚れたって綺麗」「想いよ届け 夢叶え つたなく願う全部」「私だけの花や実に出逢う旅 始まる」と心にグサグサ刺さってくる言葉ばかりでこれらが小倉唯さんのために生み出されて小倉唯さんが歌うということがどれだけすごいのか。

 

正直な話、唯ちゃんが歌うときの活舌ってあまりよくなくて初めて聴いたときもオタクと「なんて歌ってたかよく分かんなかったね…」みたいな話をMVのショートver.が出るまでしていました。

まず小倉唯さんが「いびつな心 抱いて…」って歌うところ、小倉唯さんにいびつな心があるのか…と思ったんですけど小倉唯さんも人間なんですよね。やりたいことがあってもできなかったり、やらせてもらえなかったり、手に入れたいものが手に入らなかったり、そんな小倉唯さんの"人間らしさ"が表れてていいなと。

 

「本当に"欲しい" ただ"したい"ことに生きていたいんだ」

「自分で そう、「よかった」と言える人生がいい」

「本当に"いとしい" ただ"尊い"ことに尽くしてたいんだ」

はオタクたち(自分含み)にグサグサ刺さってて、人が普段我慢していることや行き場のない気持ちを肯定するような、後押ししてくれるような部分と"小倉唯さんもこう思って生きているのかな"という思考にたどり着ける部分がとても好きです。

ただ"したい"ことに生きていくには世の中が狭すぎて、涙することもあると思うんですけどその"涙さえも 花や実を育てるちからに"なる、歌詞自体は"~したい"という現状からの脱却のような個人的には若干マイナス気味な言い回しだけどその気持ち事態も先につなげていこうとする気持ちが見える歌詞なんですよね。だから「汚れたって綺麗」なんだなあ~~~と。本音を曲げたり、長きに巻かれて自分が汚れて見えても「本当に"欲しい" ただ"したい"ことに生きていたいんだ」「本当に"いとしい" ただ"尊い"ことに尽くしてたいんだ」と思えること自体が綺麗なんですよ、この気持ちが"白く咲く花"そのものなんですよ。個人の感想ですけどね。

 

落ちサビの「想いよ届け 夢叶え つたなく願う全部」、つたなく(拙く)って「下手に、未熟に。稚拙に。(出典: weblio辞書 )」という意味なんですけど、小倉唯さんは自分で願っていることがつたないって歌うの自分でどう思ってるんでしょうかね。完璧主義な小倉唯さんが自分で自分の願いがつたないって言うことの重大さみたいなものがちょっとあるんですけど上手く説明できないので察してください。

個人的に"拙く"ではなく"つたなく"になってるのは漢字では"手を出す"で届いてしまうイメージがあって、この曲での"つたなく願う全部"って多分簡単には届かない、もしくはずっと届かないけど追い求めているくらい遠い願いなんじゃないかと思って聴いています。(具体的に何を願っているのかはわかりませんしそもそも個人の解釈なのでそこは見逃してください。)

その願いを「遥かへ遠く 未来遠く 壊さず持ってゆこう」につなげられると小倉唯さんの気持ち・想いがどれだけ強いのかが分かる、と思いませんか?

ここの落ちサビ、つたなく の歌い方(特に"く")が本当にうまくて、"つたなさの表現が上手い"っていう矛盾じみたことを小倉唯さんはやってのけているんですよ。ここだけ無限にリピートすると本当に気持ちがいいです。

そしてラスサビでオタクが大好きな転調を入れてくる俊龍さん、好き。

ライブでガーリッシュエイジ聴いてると小倉唯さん転調苦手なんだなあ~ってすごく感じるんですよね。(HTSのときは転調し忘れたりしてたし)

ただそれでも転調を入れてきたのは小倉唯さんへの期待?の表れみたいなものだと思ってて、Raiseに関していえば"成長した小倉唯のための曲"とオタクが絶賛しているのを見た記憶がありますし、そもそも転調以外の部分でもこの曲結構難しくて、音と音のインターバルが多いし広いし、いきなり高音に跳んで伸ばさせるし、伸ばしの下で楽器群が全然違うことしてて音程が取りづらいとか、いろいろあるんですけど個人的には「すごく作りこまれてて適度に難しい良い曲」のイメージなんですが、それを小倉唯さんが歌えるかって言われるとまた別問題だと思うんですよね。でも「私の作ったRaiseをあそこまで自分のものにできたんだから、この曲もきっと大丈夫」っていう作曲者の俊龍さんの気持ちを勝手に感じています、オタクは都合よく解釈しがち。

あとラスサビ後ろのギターオブリガート、割と賛否両論っぽいですが私は田淵っぽくてすごくすきです。

転調して「長きに~…」から「~尽くしてたいんだ」がギターオブリガートなしで入ってたらガチ恋になるところだった。落ちサビからの盛り上がりで流してるとラスサビなんか短いな、って思ったのでそれだけの話。

 

で、「私だけの花や実に出逢う旅 始まる」。これが最高。

ホントにこれ。マスターアップしてない段階で歌ってる時点ですごいんですけどツアー初日仙台公演のセトリラストでこの歌詞を歌っていたことが分かったときは感動した。エモい。言葉にできないときはだいたいエモいでなんとかなる。

いままでの学生という枠から抜け出るのを開花と思えば、これから小倉唯さんが小倉唯さんの花を咲かせるために歩き出していくわけですよ。"出逢う"と書いてありますが既存の花や実を探すのではなく"自分が自分だけの花や実をつけれるようにこれからいろいろなことに出逢いはじめる"旅、つまり人生が始まるんです。咲かせたい夢を持った小倉唯さんがここから始まるんです。両国国技館公演も終わりではなく始まりなんです。(めっちゃ語ってるけどこれ個人の解釈だし見逃してほしい。)

"100%小倉唯"楽曲の素晴らしさをすこしでも分かってもらえたら嬉しい。

 

明日の両国国技館公演の白く咲く花は、オタクが歌詞をすべて見たあとに初めて生で小倉唯さんが歌う記念すべき日だと思うし、当日は小倉唯さんの表情とか声色とかを感じながら歌詞をなぞってボロボロ泣いてしまいそうな気配しか漂っていませんが心を強く持って千秋楽に臨みたいと思っています。もはやペンライトを振る気持ちすら薄れてきているくらいには静かに聴きたい。

"100%小倉唯"を皆さんにもぜひ感じてほしいし、小倉唯さんはこんなにも素晴らしい楽曲を生み出せるということを心に刻んでほしい。

 

アニタイ曲を否定してるわけじゃないのでそこは誤解なきよう(言うのが遅い)

 

明日、楽しみですね。(ストロングゼロまるごとキウイを飲みながらお別れです、ここまでありがとうございました)