小倉唯ちゃんのライブにフラスタを出したメモ
石原夏織ちゃんのライブには何回かフラスタを出したことあるのですが、小倉唯ちゃんへフラスタを出すのは初めてなのと、前回フラスタを出したときに自分が何したか思い出せなかったので自分用のメモとしても残そうという気持ちのブログです。
参考までに、石原夏織ちゃんのライブツアーで出したものです↓
石原夏織さんの1st LIVE TOUR「Face to FACE」の大阪公演にフラスタを出しました🌼
共催:お寿司(スイカ)(@must2step)さん
イラスト:レイラ(@Reila_00)さん
VFX:なぎ(@nagi_promise)さん
モチーフはポペラ・ホリカです🥳
1/18の愛知公演はTaste of Marmalade ver.を出します🍊#石原夏織 #FtF pic.twitter.com/27aTGei6cH— らいらっく (@lilac_yk) 2020年1月13日
石原夏織さんの1st LIVE TOUR「Face to FACE」の愛知公演にフラスタを出しました🌹
共催:お寿司(スイカ)(@must2step)さん
イラスト:ちと(@ringring8_5)さん
VFX:なぎ(@nagi_promise)さん
モチーフはTaste of Marmaladeです🍊
千秋楽の東京公演はFace to Face ver.を出します☀️#石原夏織 #FtF pic.twitter.com/9bvI0Nqq2q— らいらっく (@lilac_yk) 2020年1月18日
石原夏織さんの1st LIVE TOUR「Face to FACE」の東京公演にフラスタを出しました🌻
共催:お寿司(スイカ)(@must2step)さん
イラスト:ちくぽん(@0t4q0)さん
レタッチ:なぎ(@nagi_promise)さん
Special thx:かぐぐちゃん(@kagg_y)
モチーフは表題曲のFace to Faceです☀️#石原夏織 #FtF pic.twitter.com/53ppvfK9VT— らいらっく (@lilac_yk) 2020年2月24日
フラスタ出してみたいって人の参考になったらいいな~という気持ちもあります。
以下、メモ。
①やる気になる
何よりも大事なのは「フラスタ出すか~!」と急にやる気になることです。
モチベーションがあれば自分でデザインもできるし各所との面倒なやり取りもできるし出ていくお金も致し方無い、みたいなところがあります。
出したことないですが、凝ってないもの(ライブで企業さんとか作曲家さんが出してるようなもの)なら多分なんとなく花屋さんに色味を伝えれば2~3万円で出せそうな気がします。
②ざっくりデザイン(ネタ)を決める
要は「こんなモチーフにしたい」「何色を基調にしたい」「この素材を使いたい」みたいなラフデザインを考えてメモでも落書きでもいいのでアウトプットします。
紙にペンで落書きしたレベルのものでも自分の求める形にほんわかとなってれば大丈夫です。
今回のフラスタは
1.Empty//Princess.初回限定版A(のジャケット写真)のショッピングカートに収まる唯ちゃんかわいいし、これ作るか
2.今回の唯ちゃん、クロミ(サンリオ)っぽいな
の2点を軸にしました。
恥ずかしながら、今回のラフデザインはこんな感じです。
私の作業環境はスマホ(GalaxyシリーズのSamsung NotesにSペンで描画)です。
最終的にかわいくなればOKなのでこんなもんです。
なんならど根性ガエル案を思いついたのはコレを見たからです。
アイディアってどこから降ってくるのか分からないですね。
③実現可能かの検討(目安:公演2ヶ月前くらいまでに)
イラストパネルを付けたいならイラストレーターさんへ、フラスタそのものの構造はお花屋さんへ、レギュレーション関係はライブの主催へ問い合わせしましょう。
※ちなみに今回は事前にレギュレーションをレーベルと主催に問い合わせましたがたらい回しにされた挙句「何も決まってないから何も回答できない」と言われたのでやらなくてもいいかもしれません。
連結フラスタ作りたかったのですが断念。
物理的に不可能だったり困難な場合は②に戻って再検討です。
最近はフラスタに付けるイラストをSkebなどで依頼している人もいるようです。
(なお、このメモはイラストを描ける友人がいる前提で書いています。)
④お花屋さんに「フラスタを出したい日(ライブ当日)」が空いているか確認する(目安:公演2ヶ月前くらいまで) ※重要
上記③と同じくらいのタイミングで確認しましょう。
枠を押さえる(外堀を埋める)というのは何においても重要です。
冒頭の2020/2/24の中野サンプラザホール向けフラスタは、空きが無く何店舗も断られ続け、最終的に受けていただいたお花屋さんへのファーストコンタクトが2020/2/11の夜(実質12日前)だったのですが、本当に奇跡的に空いていて当日フラスタが出せたので本当に事前に枠取りはしたほうが良いです。
⑤諸々の打ち合わせと進捗管理(目安:公演2ヶ月前~2週間前くらいまで)
イラストパネルを付ける前提で、まずイラストのラフデザインをします。
イラストレーターさんが慣れている方であればイラスト+フラスタ全体のラフデザインまで描いてくれることもある(かも)。
今回の2基について、実例を交えて紹介します。
(各イラストレーターさん許諾済)
ラフデザイン1(カート)から発生した初案↓
↓
イラストレーターさん実物のカートに乗せることを伝えきれていなかったので、出したい構図などについて擦り合わせて出た案2
↓
さらに詰めて案3
↓
「カートに乗せると左腕がカートに被るので両腕とも上にしましょう」とお願いして、ほぼ最終案
実際使用するカートに合わせてみてイラスト形状の修正
これに追加で「ライブグッズのバウンスバンドつけましょうか」「パネル結構大きいのでネイルとか塗ったらちゃんと見えますよ」など要素を足して清書してもらったのが完成品(後述)です。
ちなみに、ボード(宛名などが書いてあるパネル、「祝ライブ開催 有志一同より」みたいなことが書いてあるアレです)は1からイラストレーターさんにデザインしていただきました。
ボードの初案です↓
Empty//Princess.のMVっぽく作りたいとのことで、最初からほぼ完成品に近い状態でした。
文字色や見え方を最終調整してできたのが完成品(後述)です。
次、ラフデザイン2から発生した初案が↓
↓
小倉唯ちゃんのリリースイベントで貰ったポスターがかわいかったので一旦まるっと変更(しれっと変更してますが、依頼相手と進捗状況によっては怒られます)
これ↑を参考に寸法やLED、ボードの位置をイラストレーターさんに伝えたのが↓
↓
出た案2(ほぼ最終形)
↓
ポーズとサイズが決まったので、等身大パネル用のデカいイラストを作成。
右手がハートになっているのはイラストレーターさん発案です。
テディベア用カットパス(穴を空ける場所のマーキング)をつけたりして清書してもらったのが完成品(後述)…と言いたいところですが、パネル屋さんにデータを入稿したあとにイラストレーターさんからインナーエクステ描き漏れで差し替えデータが送られてきました。(既に締切を過ぎていて修正不可の状況)
ということで、イラストレーターさんが我が家に来て小細工でインナーエクステを追加しました。
(曰く「トレーシングペーパーでインナーエクステの型取りをしてその形にカットした色画用紙をアラビックヤマトで貼る。」)
これにより私の有給休暇が1日消滅しました、哀しいですね。
ラフデザインを元にフラスタ全体のイメージ(形状・色味・装飾品)を半分ふんわり半分具体的に起こしてお花屋さんにメール等で送ります。
※この時点で概算見積くらいは出てくると思います。
今回は2つで180,000+税(20万弱)と言われました。
お花屋さんで対応できる範囲も色々あるので、フラスタを出した実績の写真が公開されているお花屋さんだとイメージしやすいかもしれません。
お花屋さんで対応できないけどどうしてもやりたい!ってものは自分で頑張りましょう。
特に確認したわけではないですが、今回は
・ショッピングカートの購入と塗装(既製品は白とピンク→白部分を紫に塗装)
・テディベアの購入と内部への体勢保持用ワイヤ埋め込み
・LED電飾全般(LEDとバッテリーの選定、LED~DCアダプタ間のはんだ付け、電飾の成形、絶縁処理と点灯確認)
を個人でやりました。
凝ったことをすればするほどリードタイムが必要なので本当に要検討部分です。
(個人的に、↑を誰かに頼むなら材工共で5~6万は必要だろうなと思いました。)
⑥装飾品を作る ※凝ったものの場合のみ
・ショッピングカートの塗装
購入時は白とピンクでした。
これをそれっぽく塗装します。
使用したのはこの塗料↓です。
アクリジョン | アクリジョン | 塗料・うすめ液 | GSI クレオス Mr.HOBBY
従来の塗料と違って有機溶剤臭が少なく使いやすい/重ね塗りしても元の塗料が溶けない(これがめちゃくちゃ重要です)/乾くのが結構早いということで採用しました。
ただ1度塗りでは塗料の収縮で下地が露出したり細かい部分が塗り切れないため、3~4日かけて重ね塗りしました。
ほぼ塗装完了↓
・テディベアの体勢保持用ワイヤ埋め込み
目立たないところから穴を開けて綿を取り出し、ワイヤを形成
ワイヤ埋め込み
多めに埋め込んだ方が保持性能高いです。
なんとなくポーズ決め
今回はEmpty//Princess.のアナザージャケットも要素に加えました。
・LED電飾
LEDの選定(今回はAmazonで左上のものを買いました)
バッテリーはAC100Vが出力できる40000mAhのものを購入しました。
LED~DCアダプタ間のはんだ付け
+と-があるので注意するのと、届いたら導通チェックをしておきましょう。
はんだでLEDと配線を接続
雑にやると外れますし、はんだが少ないとその部分が過電流で発熱する可能性があるので注意しましょう。
(↓はとりあえずやってバスボンドで絶縁処理したら外れて後戻りできなくなったもの)
配線と配線の接続ですが、リングスリーブで圧着すればいいかと思っていたら細すぎて圧着には不適っぽかったのではんだで接続。
各接続部はバスボンドや絶縁テープ(ビニールテープ)で覆って絶縁処理しました。
細く見えますが、LEDがAC100V-10W/m≒DC12V-84Wで配線が22AWG(許容電流7A)なので机上で8mくらいは耐えます。
が、LED本体の長さ以外にも今回は配線自体の長さや私のはんだ付けの甘さも考慮して念には念を…ということで①耳2つ+しっぽ、②両羽で配線を分けました。
LED電飾の成形
今回はカラーワイヤ(2mm)で形をとって、それにLEDを取り付けしました。
脳筋なのでLEDとワイヤはビニールテープで無理やりくっつけてます。
これはしっぽ用のLED。
点灯確認
これが一番大事で、はんだ付け/絶縁処理/成形とすべての手順が終わった段階で毎回確認するのがベストです。
手順が進むと後戻りするのがかなり難しいので、都度LEDが点灯するか確認しましょう。
絶縁処理(ビニールテープぐるぐる巻き)後に点灯しなかったときには絶望でやる気モチベが無くなりかけます。(無くなりかけました。)
今回購入したモバイルバッテリーですが、AC100V出力で出力ワット数が表示させるタイプだったので非常にありがたかったです。
ただ満充電(40000mAh)に対してはそこまで信じていなかったので、最終確認時にどれくらいでバッテリーが切れるかを確認するのはマストだと思います。
成形が終わったら最終確認。
AC100Vで39Wの表示ですが、点灯させていたら1時間で15%ほど減ったので6時間が点灯限度と判断しました。
※先にオチだけ言うと、結果して合計4時間程度しか点灯しませんでした。
今回の公演は昼の部開場13:00~夜の部終演21:00予定で8時間ほどあるためバッテリーが持ちません。
そこで、コンセントタイマーを導入しました。(↑にも付いています)
ということで(やんごとなき事情で我が家にあった)こちらを使用。
電気の周波数(50/60Hz)を秒数換算してタイマーを動かし、設定した時間にON/OFFをしてくれるものです。
※今回使用したモバイルバッテリーは60Hz表記でしたが、あまり安定してなかったので実際の時間とそこそこズレがありました。
昼の部開場から夜の部終演(13:00~21:00+α)から、誰もフラスタを見ないであろう公演中の1時間半×2部=3時間をOFFにすることでバッテリーの節約を図りました。
(今回は12:00~14:15/15:45~19:15/20:45~22:00で設定しました、確か…)
前述のとおり、バッテリーが持たず17:00頃にLEDが消えたのが会場外から確認できたので実質4時間程度の点灯時間でした。
(バッテリーが急速に減ったのか、お花屋さんの充電が甘かったのか…)
耳・しっぽ/両羽で配線を分けていたのでモバイルバッテリーをそれぞれに付ければ最後まで点灯していたかもしれませんが、後の祭りです。
昼の部終演後は光っていましたが、夜の部は開場時から消えていたのでせっかく見に来ていただいた方には100%の姿が見せられず申し訳ないな…と思っています。
⑦イラストパネル等をお花屋さんに送る(目安:公演1週間前までに)
イラストパネルの大手はキンコーズさんです。(個人的に)
・普通の四角パネル
パネル印刷1枚からOK!(ポスター印刷+パネル加工セット) - コピー・プリント・ポスター・名刺・製本などオンデマンド印刷のキンコーズ・ジャパン
・フリーカットパネル(イラストの形状に沿ってカットしてくれる)
フリーカットパネルセット - コピー・プリント・ポスター・名刺・製本などオンデマンド印刷のキンコーズ・ジャパン
データの入稿形式が決まっているので、イラストレーターさんに伝えて所定のフォーマットで作成してもらってください。
(慣れている人は最初からそのまま入稿できるように作ってくれます。)
なお、キンコーズさんには上限サイズがあり人間の等身大パネルなどはポーズによって作成できない(かもしれない)ので、別の業者さんに発注しましょう。
今回はLEXIN-SIGN(印刷工房WONder)さんにお願いしました。
こちらも入稿形式が決まっているので↑のとおり対応します。
キンコーズさんは結構早いですが、だいたいは手続完了後1週間程度での発送になるので早めに入稿すること(希望納期の2週間前入稿)をおすすめします。
(今回はイラストデータの納品が遅れたため色々とギリギリというか間に合ってない状態からどうにかこうにかして無理やり間に合わせたのですが、2度とやりたくないです。)
自分でパネルに工作する場合は特に早めに入稿しないと間に合わなくなるので気をつけてください。(自宅に配達して工作後お花屋さんに持ち込むパターン)
今回は等身大パネルを発注してパネル業者さんに午前中着指定で出荷いただいたのですが、運送会社によってその指示を勝手に無視することがあるので注意しましょう。
※西濃運輸は依頼主が時間指定しても個人宅への時間指定配達は無視する
業者さんからお花屋さんに直接パネルを送るのが一番簡単で楽、というか一般的です。
自分で作った装飾品があれば、イラストパネルと同じタイミングで到着するように手配しましょう。
今回は自宅入れ→お花屋さん持ち込みでやりました。
1.ショッピングカートは肩のフリルがカートの取っ手に干渉して左に傾いてしまうため、カートの前輪側を上げることでイラストパネルを水平にしました。
前輪側を上げることで前に進んでいる感が出たのでよかったです。
お花屋さんへの指示依頼は↓
2.等身大パネル+ぬいぐるみ+LEDは我が家で自立させることができなかったので床置きでイメージ写真を撮影しました。
お花屋さんへの指示依頼は↓
諸々終わったので車に詰め込んでお花屋さんへ持ち込みしました。
(等身大パネルは折れないように注意しながら運搬する必要があります。)
ここまででフラスタの手配はだいたいおしまいです。
お花屋さんが作成中に質問/納品前の最終確認をしてくるので、その際はすばやく回答しましょう。
今回の公演前日の最終確認は↓のとおりです。
(お花屋さんから1.ショッピングカートの確認写真)
↓
(こちらからの修正依頼)
(お花屋さんから来た2.等身大パネル+ぬいぐるみ+LEDの確認写真)
↓
(こちらからの修正依頼)
このやりとりが公演当日0:15くらいです、だいぶギリギリで対応いただきました。
また、今回1.ショッピングカートの方は有志を募ってご支援(カンパ)をいただきました。
フラスタ手配の裏で有志募集/集金/ボードに載せる名前確認などの仕事が同時並行でありますが、今回は説明を割愛します。
ということで、今回できたものがこちら
↓
小倉唯ちゃんのライブにフラスタ2基出しました🫰
①初回限定盤Aモチーフでショッピングカート(物理)を使用したもの
②紫LEDで小悪魔感を出したらかわいくなりすぎたので、ど根性ガエ…ど根性テディベアでふざけたもの
①はカンパをいただきました、ありがとうございました🙏
#小倉唯 #Tothe11 pic.twitter.com/Myb5Y6oXQn— らい (@_lilac_yk) 2023年11月23日
(ほぼ)等身大で作りましたので周りの方のご迷惑にならない範囲でお遊び写真を撮ってください〜 pic.twitter.com/Gjc31XPE9f— らい (@_lilac_yk) 2023年11月23日
ボードです。
立体感のイメージ写真です。
(LED消えてしまった後ですが…)
飛び出てます、クマが。
ということで(LED電飾のバッテリー切れという哀しい事件を除いて)おおむね良いものが小倉唯ちゃんのライブに贈れたのかな…という気持ちです。
離れてフラスタコーナーを見ていたら等身大パネルと写真撮影している方もそこそこいらっしゃって楽しんでもらえていたみたいでした、なによりです。
私の下手なイラストと我が家の内装紹介ブログの様相を呈している気もしますが、これを見て次のライブにフラスタを贈る方が1人でも増えたら嬉しいです。
改めて、今回のフラスタを見に来ていただいた皆さんありがとうございました!
おしまい!
(蛇足)
ちなみに今回の支出です。
①のカンパが合計153,838円だったので、私個人としては128,499円の赤字です。
(私の労務費/雑材費など含まず)
これを見て哀れに思った富豪からのご支援は常時お待ちしております…。
本当におしまい!